刈りドル

zorba2442

「わたくし 愛はアイドルを卒業します。」

ウォーー〜〜!!!!
愛ちゃんーーーーー!!!

「ママ、私も大きくなったら愛ちゃんみたいなアイドルになりたい」

「兎がアイドルになったら、ママが1番のファンになるわね!」

「うんっ!兎がんばるね!」

あれから10年の時が経ち、生まれてから一度も染めたことのない、
綺麗な黒髪ストレートロングヘアで、
風がふくと髪の毛がサラサラ〜っと舞う程の髪質。

目鼻立ちがくっきりしていて、
その瞳には一片のくもりなし。

身長は160センチ程の細身。

おっぱいはその細身の身体からは想像出来ないほどふっくら膨くらんでいて、
くびれがあり、お尻もぷりぷりで、誰からも羨ましがられる美貌の持ち主に育っていた。

そんな兎が14際の誕生日。

「お母さん、私本当にアイドルになるよ!お母さんとの約束を果たすからね!
だから、天国から見守っててね!いってきます。」

アイドルになる為には、
アイドル事務所に所属するか、
路上ライブ等を繰り返し、
自分自身の力のみで世間にアピールするかの二つに一つである。

そして兎は、
伝説のアイドル愛が所属していた事務所「レジェンドガール」のオーディションを受けようとしていた。

応募要件は14際以上が絶対条件。
兎は、14歳になるこの日を待ち望んでいた。

「緊急ニュースです。」
「ん?なんかあったのかな」
テレビから流れる声に兎が足を止めた。

「昨夜未明、アイドル事務所レジェンドガールの社長が自殺しました。」

「え!?嘘でしょ?」

兎がこれからオーディションに向かおうとしていた事務所の社長が自殺したニュースが流れていた。
ニュースによると、社長がワンマン経営をしていたため、
自殺した事により、アイドルは皆解雇。
今後もアイドルを募集する事は無いというもの。
事実上の倒産であった。

「レジェンドガールがなくなっちゃったら、私、アイドルになれないよ。。。」
兎が泣き崩れる。
暫くして兎が真っ直ぐな目をして何かを閃いた顔を見せた。

「無ければ、路上から1人でスタートすればいいじゃない! 」
兎は1からアイドルになることを決心した。

「そうと決まればゲリラライブよ!!」

兎は部屋に戻り、ゲリラライブ用のビラを作成し始めた。
「よし!できたぁ!!
それじゃー、早速配りに行きますかねぇー!」
兎は部屋を飛び出し、繁華街に向かった。

「これからゲリラライブを行います〜!良かったら来てください〜!
このゲリラライブではある事をしようと思います!楽しみにしてくださいね!」
兎の熱意は虚しく、ほとんどの通行人は耳を傾ける事はなかった。

ただ一部の男性達は、兎が言う『ある事』が気になり、
ウロチョロ徘徊する輩も出始めた。
「アイドルがある事って言ったら水着とかそういうエッチな事かな?」

「いやいや、胸揉ましてくれるんじゃね?」

「スカートめくりさせてくれるとか?」

「SMとか?踏まれてご主人様とお呼び!!とかじゃね?」

「てかめっちゃ可愛いくね?やらしてくれるの?マジ!?」

辺りがざわつき始め、徐々に人が集まってきた。
「よし!人が集まって来たわ!」

ザワザワザワザワ
「この映像は動画で全世界にながします。」

兎がビデオカメラを自分に向けて、録画をし始めた。
「・・・は、始めまして。」

「なんだ?緊張してんのか?」
「脱ぐのは緊張するのかぁ?」
兎の挙動不審ぶりに野次がとんだ。

暫くして辺りが静まり返った。

「私!月日 兎は、世界一のアイドルになります!!」

ザワザワザワザワ

「え、何?可愛い顔して電波か?」

「いきなり何言ってんだあいつ?」

「へぇ〜、面白いのが出てきたわね」

遠くから兎を見つめる女性。

「・・・世界一のアイドルになって、愛さんを超えたいと思ってます!いえ、超えます!」

「え!?マジか、言いやがった・・・。

あの愛を超えるとか、あり得んわ」

「だから私は世界一になるために、何でもします!」

「お?まさかー?脱ぐのかぁ?」

一同が期待した。

「これからそれを証明したいと思います!・・・見てください!!」

兎は鞄からハサミとバリカンを取り出した。

「ん?何でハサミ?バリカン!?」

「・・・髪を・・・・・・私の髪の毛を切ってください!」

辺りが再びざわめきだす。

「髪の毛を切って下さい!!!」

「え!?」

更にざわつく

「・・・いいの?」

中年男性が言葉を発した。

「はい、是非お願いします。」

「マジ?でも切るってどれくらい?」

兎が肩にあたるくらいの位置の髪の毛にハサミを当てた。

「こ・・・これくらい。・・・」

更に高い位置の耳元にハサミを当てると再び口にした。

「・・・いえ、・・・これくさいの位置から・・・バッサリ切って下さい!」

男性にハサミを手渡し、戸惑いながら再び聞いた。

「ほ、本当にいいの?」

「・・・はいっ!」

ごくっと男性は息を飲む。

「・・・それじゃー・・・行きますよ。」

男性はハサミを閉じた。

ーーーーーーーージョキッ!!!

兎の黒くて綺麗なロングヘアーが耳の辺りから勢いよく切られた。

そして床に髪の毛がパサッと音を立てて落ちた。

「う・・・。」

兎は断髪された自分の髪の毛を見て表情が暗くなった。

(兎、これでいいのよ!)
兎は心で自分に言い聞かせてから言葉を発っした。

「・・・あ、ありがとうございます。」

「いえ、逆にありがとう。うさぎちゃん?だ、大丈夫?」

「はいっ!」
兎はにっこりと微笑んだ。

「あ、あのぉ〜。
切った髪の毛って貰ってもいいですか?」

兎は不思議がりながら言った。
「はい、大丈夫ですよ!是非私だと思って大切にしてあげてください!」
(一体何に使うんだろう?まぁいっか。)

「他にも私の髪の毛を切って下さる方はいらっしゃいますか!?」

辺りは一瞬静まり返り、その後激しい唸り声が鳴り響く。

「はい!」

「はいはいはい!」

「はいはいはいはいーーー!」

「俺も切たい!」

「切らせてください!」
「お願いします!」

わぁーっと男共が兎の綺麗な髪の毛切りたさに群がってきた。
(え、すごい。こんなに男の人が私を・・・。)

「あ、みんな押さないでください。

じゃー・・・みんなで・・・切って下さい。

ハサミのない方は、そこのドラッグストアで購入できるそうです。」

男共がドラッグストアに駆け込んだ。

そしてすぐさま戻ってきた。

「お、俺が1番早かったから、俺に切らせてくれ!」

「いや、俺のがさっき手を先にあげたぞ!」

「待ってくれ、俺だって!」

「俺も俺も!」

「ふざけんな俺だよ!」

今にも喧嘩になりそうな勢いになってしまっている。

「みんな、争いはやめてくださいっ!!

皆で切ってください!」

一同
「はいっ!」

「俺、後ろ髪貰いますね」

「私は、横の髪の毛行かせていただきます。」

「僕はここ辺かな?」

「じゃー、俺もその辺りで」

「俺ここ〜!」

10人はいるであろう男性が、一斉に、そして優しく兎の髪の毛を掴んだ。

「みなさん、準備はいいですかぁ?」

「はいっ!」
っと一同。

「それではお願いしますっ!」

ーーーーーーーー。

ジョキーッ!!

バサッ!

辺りに断髪音が響いた。

と、次の瞬間・・・。

ーーーーーー。

チョキ!!

・・・ジョキッジョキッ!!

ジャキジャキ!!

パサッ!

ジョキ!

ジョキッジョキッ!!

ジョキン!

チョキチョキ!!

ズザァーッ!

チョギチョギ!!!

ジャギッ!

バサバサ!

ちょっきん!

チョキっ!

一斉に男共がハサミを閉じ、兎の髪の毛が見る見るうちに短くさせて行く。

「・・・何これ・・・。快感っ!」
兎は断髪されることに快感を覚えてしまった。

「ありがとう!みんなぁ!最後に仕上げでバリカンで後ろを綺麗に刈り上げて欲しいの!」

「ぼ・・・僕にやらせてください!」
一人の男性が名乗り出た。

「貴方は・・・何処かで?」

「・・・。」
兎は男にバリカンを手渡した。
「このバリカンでお願いします。」

男はバリカンを少し見つめ、兎の方を向いた。

「はい。」

男はバリカンのスイッチを入れた。

ブイィィィ〜ーー〜ーー〜ンンンン!!!!!!

辺りにバリカンの振動音が鳴り響き、一同が静まりかえった。

「行きますね」

「ーーーはい。」

ブイィーーーーーーーンンン!!

ーーーーージョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリッ!!!

兎の襟足の髪の毛が、勢いよく周りに飛び散っている。

男はバリカンに着いた刈り上げられた髪の毛をさっと払い、再び刈り上げだした。

・・・ジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリ!!!!

ウイィィィーーーーーーン!!

ジョリジョリジョリジョリジョリジョリ!!!!

ブイィーーーーーーーン!!

ジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリ!!!!

3ミリに刈り上げられた襟足のからは、
黒髪ロングヘアーの面影は一切無く、
青々とした短い髪の毛のみがそこにあった。

「こんな感じでどうですか?」

男が指さした先に写る自分の襟足を見て思わず、はっ!っと声を出した。

「すごい・・・。ワカメちゃんみたいですね。・・・ははっ」

想像はしていたのだろうが、
想像を遥かに超えた自分の姿を見て、
少し悲しい表情を見せた。

そこで男が言葉を発した。
「・・・私は元アイドル事務所レジェンドガールのプロデューサー、東(ひがし)と申します。」

「え!?あのレジェンドガールのスーパープロデューサー東さんっ!」

「いえ、僕はそんなたいそうな人間ではありません。
・・・あの・・・もし兎さんが宜しければ、僕に兎さんをプロデュースさせてください!
とっても面白い事を思いついてしまったんです!!」
東は目をキラキラさせながら兎を口説いた。

「是非!是非やらせてください!!!
東プロデューサー!宜しくお願いします!!」

こうしてアイドルの兎とプロデューサー東によるアイドル活動が始まった。

一体、プロデューサー東の言う面白い事とは!?

・・・つづく?・・・かも。


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Posted byzorba2442

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