断髪フェチ語 第1章(12) かまいたち

zorba2442

この世界にはかまいたちがいる。
そんな噂話が巷ではされはじめている。
かまいたち。通常かまいたちと言えば、突然身体に傷を負わせるという妖怪の事を言う。
だが、この世界のかまいたちは少し違かった。

パサッ!!!!

キャーーーーーーッ!!
突然女が悲鳴を上げて倒れた。

「大丈夫ですか!?」

「はい、すみません。何とも無かったみたいです」

女が立ち上がって地面を見た。
そこにはさっきまで女のものと思われる長くて綺麗な黒髪が落ちていた。

「あ、髪の毛が・・・。きっとかまいたちの仕業ですよ」
男はそう言い放った。

「かまいたち?」

「ええ、聞いた話なんですけど、この世界には、かまいたちと呼ばれる見えない断髪魔がいるらしいです。かまいたちは、女性の綺麗な髪の毛を好んで切ると言われている、いわば断髪フェチの妖怪の事です」

「断髪フェチ?ってなんですか?」

ご、ごほんっ。
「断髪フェチって言うのは、女性の髪の毛を切ったり刈ったり、剃ったりする事に対して異様な執着心を持っているいわば変態の性癖の持ち主の事を言います」

「え?よく理解は出来ないですが、そういう人がいるのですね。貴方は物知りですね」

ニコッと女は微笑んだ。

その笑顔で男の心は完全に惹かれてしまった。

「え、ええ、私はかまいたちの研究をしているものでして・・・。」

「それでお詳しいんですね。それにしても、この髪の毛、ずーっと伸ばしていたのに残念です」

「髪は女の命!っと言いますもんね。お察しします。私はかまいたち研究ともうひとつの職業として美容師も行なっています。もし宜しければ、髪の毛を綺麗に揃えて差し上げましょうか?もちろんお金はいりません」

「すみません、私ったら気を使わせてしまったみたいですね。
お心遣い大変嬉しいのですが、私はもう行かなくてはならないので・・・。本当にありがとうございました。」

「お気をつけて」

男と女は別れた。

ぷっ、ぷははははははははは〜!!!!

「守の奴、断られてやんのっ。お前見た目が若干怪しいしなー、警戒されたか?wwwww」

「うっせーよ切流!!!
お前はいいよなー、透明になって綺麗な髪の毛切りたい放題出来るもんなー。羨ましいぜ」

「なーっに言ってんだよ、お互い様だろぉ、こっちは隠れて切らなきゃいけねーんだからよ、相手が切ってくださいって言われて切れる方が羨ましいしいっつーの」

ははははははははははははっ

そう、彼ら(かまいたちと救出者)はグルだった。

「それにしても今の女はめっちゃくちゃ可愛いし、髪の毛綺麗だし、どうだったよ?切った感想は?」

「やばいね、もう柔らかいし、サラッサラだし、切る時の抵抗が全くなくて、本当に最高の断髪だったよ!羨ましいだろー!wwwwwww」

「くそーっ・・・。」

そして二人は超が付くほどの断髪フェチだった。

「なぁ切流!次はどの子にするよ?」

「あぁ、そうだな、あの子なんていいんじゃないか?」

すらーっと、細い体にぷっくら膨らんだ胸元、きゅっとしぼられたボディにボンっと出ているがとても女らしいお尻。
風になびくサラサラの黒髪が美しく、どっからどう見てもお嬢様!っと言わんばかりのオーラをまとった女性が通りすぎた。

「う、うぉー!!!あれは!!!あれだよあれ!俺が求めている究極の髪の毛とそれに付随するパーツ!」

「いやいや、普通髪の毛の方がパーツだろが!本当に守のフェチ度には負けるよ」

「作戦たてよう!今回は慎重に行かなきゃならん!」

「やっぱり、切流のファーストカットがあまいんじゃないかと思うんだ。最初にざっくり切っておけば、美容室行くしか無くなるだろ?そしたら断らねぇだろ?」

「お前、それ作戦か?ってか見ず知らずの美容師に髪の毛切ってって頼むか?そもそもこの方法自体ダメなんじゃ?」

「じゃーどうするよ、いい案お前あるのか?」

「ねぇーよ」

「ねぇーのかよ!じゃー、ジャンケンで決めよう。ジャンケンで負けたら、勝った方の作戦に従う。どうだ?」

「あー、わかったよ、いいじゃんいいじゃん、勝負だ!」

ジャンケン!

ポン!

「げーーーー!」
「うっし! 守の負けー!
じゃーねー、後ろから後ろ髪鷲掴みにしてザクザク断髪してきて」

「はぁ? なにそれ? ただの変質者じゃねーか! 普通に捕まるだろが!」

「何いってんだよ、負けたら勝った方の作戦に従うって約束したじゃーん!」

くっ
切流の野郎!

「さっさと切って来いってー。大丈夫だって、何とかなるだろ!」

「なんねーよ! てか、マジでやらせる気かよおい! お前本当に容赦ねぇーな! ちっ、やりゃーいいんだろやりゃー!」

「そう言うこったぁー。」

守が気配を隠して女に近づく。
女は守の挙動不審な動きが気になるのか、ちらちらこちらを確認さている。

やっべーなっ、流石に普通にやったらバレるだろうなー。

風が吹き、女のスカートがめくれたので、中身を見せまいとぎゅっとスカートを抑える。
「きやっ!!」

今だ!!

守は女の背後にまわり、髪の毛に手を伸ばした。

ギラッ!!!!
女は守の顔を凝視した。

や、やばい!
すかさず守は伸ばした手を引っ込め、ゆっくりと女の前を離れた。

「おい、切流! 全然無理じゃねーかよ!」

「てか、お前、本当にやるかぁ!? あはははははははは」

「こ、こんのやろぉ〜!」

切流の視線が守から離れた。

「ん!?」

「おい、守、あっち見てみろよ。 刈り上げてるオカッパの女がいるぜ!」

「お、マジか! どれどれ。
おー。ありやーまぁー大胆に刈り上げてるなー。触りてぇ! ちと、触ってくるわ」

「おっ。まっ。ずりーぞ、くそー。」

切流は透明になり、刈り上げ女に近づいて、大胆に刈り上げをかきあげた。

刈り上げ女は振り向いた。
「あれ?今誰かに触られた感触があったけど、気のせいかな?」

すかさず刈り上げを優しく、刈り上げにそってそぉーっとかきあげた。

「ん?まただ。なんだろぉ。刈り上げ触られてるみたいで気持ち悪い・・・。」

「うぅーん! サイコー! サイコーの刈り上げだ! 羨ましいだろぉ!」

「くっそ、俺も触ってやるからなー! 見てろよ!」

あの角だ、あの角に曲がった瞬間に刈り上げを大胆にもかきあげてやる! 絶対バレない! 触ったらソッコーで逃げれば完璧だ! よし、そうそう、早く角へ来いっ!

刈り上げ女は角にさしかかだた。

いまだっ!!!!

守は刈り上げ女に近づき、腕を伸ばして刈り上げへと近づいた。

ジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリ〜っ!

手に刈り上がった髪の毛のジョリジョリと皮膚の温もりの感触が混ざり合った何とも言えない手触りが守に伝わった。

こ、ここここ、これは!! な、何という素晴らしい感触なんだ! 手から伝わり、体全身を刺激して最後にはアソコまでもが刺激された! 何という事だ!俺は今の今までこの感触を知らなかったというのかぁ〜! 損してるぅ〜! 俺は人生の半分は損しているぅ〜!

「なぁ、切流。俺、刈り上げ博士になる!」

「はぁ〜っ?」

か、かりかり、刈り上げ、、、刈り上げカリカリ、、、。 刈り上げサイコーっ! 刈り上げ博士だ俺は!!

・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「ふんっ、完全に妄想世界にどっぷりハマっているようだな。 守、優子、ピク、私が死ぬか、私の口から解除指示をするまでデリューションは決して解けない。悪いがこのまま生き続けてもらう」

「キラ様!」

「どうした?」

「ララの滝に2人ほど入ったようです。何やら人を探しているという情報がありました」
「そうか、仲間だな。おいお前!ララの滝にあいつを放っておけ!」
「は!わかりました!」

一方、剃と愛子達は、今日もXworldで守を探す為、ザナルトーン本部へ向かっていた。

「リモート!!!」
ザザザザッ
ビシッバシッ!!

遠くにいるモンスターが次々と倒されて行く。

(段々と、リモートにも慣れてきて、遠くのモンスターにも届くようになってきたか)

「そうね、上達が早いわね。でも、ザナルトーン本部の、キラって人は相当な使い手見たい」

「って普通に人の心を読むなよっ!」

ギラッ!!
愛子が剃を睨みつけた。

「あんまりうるさいと、殺すわよ♡」
「ごめんなさい。。」

「しかし、守からは連絡無いわね。」
「あぁ、キラの何かしらの能力で動けないと考えた方が自然だな。
ここから守、それかキラの心を読む事は出来ないのか?」

「出来ない見たいだわ。何度も挑戦はしてみた…」

「そうか、なら倒す方法で考えた方がいいな。明日にはララの滝越えてザナルトーン本部へ行けそうだな。今日はレベル上げに専念しよう」

「そうね」

剃と愛子は必死にララを倒し、確実に強くなっていった。

ザワザワッ

ザワザワッッ

「ん!?何か気配を感じるわ!」
「そうか?俺は何も感じないが?」
「いえ、確かに感じたのよ、遠くの方で人の気配を!」

マインド!
愛子がマインドを唱えた。

しかし反応がなかった。

「気のせいかしら?マインドで反応が無いって事は人間は居ないって事になるわね。私の考え過ぎかしら・・・」

キエェーーーーーー!!!!

人間の女が愛子に噛み付いて来た。

「キャー!い、痛いっ。な、何なの?人間の女!?一体どうして?しかも噛み付いて来るなんて!」

間髪入れずに人間の女は愛子に再び襲いかかってきた。

すっと愛子はよけ、冷静に相手の動きを図っている。

「な、何故人間ならマインドで心が読めないの!何かがおかしいわ」

愛子が人間の女に攻撃を仕掛けた。
「とりゃぁぁぁーーーーーー!!!!」

相手の腕を剣が突き刺さった。
「ちょっ!あ、愛子それはやり過ぎじぁー!」
しかし相手は全く怯むことなく、突き刺さる剣を取り除いた。

「普通に攻撃したんじゃ駄目みたいね、この子達は人間ではないわ!いわば化け物って所ね。かまうことはないわ!剃君、貴方のリモートで離れた場所から攻撃してみて!弱点を探るのよ!!」

「あぁ、わかった。」
サッサッサッサッ
剃が戦場から離れて女に攻撃の構え。
「リモート!!!」

ズサーーーーッ!!!!

クリーンヒット!
「やりー!胸に入ったぜ!心臓をえぐってやったぜ!」

「キエッキエッキエッキエッ!
そんな攻撃びくともしないわ!私達に弱点などないわ!貴方達はここで死ぬのよぉ!!!」

「ちきしょー!本当にあいつ不死身なのか!!やりたくはないが、顔を狙ってみるか!
リモート!」

短剣が女の頬を軽く切り裂き、髪の毛が切れパラパラと落ちていく。

「うぎゃーーーーー!!!!!」

「! 効いてる! 効いてるわ剃君! 弱点は髪の毛よ! 髪の毛を切りなさい!!」

「オッケーオッケー!ならこっちの方がやり易いな」
剃は何故かハサミを所持しており、鞄からハサミを取り出した。

「行くぜー! リモート! (後ろに回り込み、一気に切る!)」

ジョキッ!!
パサパサパサッ

(え、何この感触。なんか興奮してきた! 次は左手で髪の毛を掴んで切るか)

剃は女の髪の毛を背後から思いっきり掴んで根元から1切り2切り3切りと容赦無く切り裂いた。

ザクザクザクッ!!

「うぎゃゃぁぁーーー!」
「効いてる効いてる! 前髪も行くぜー!」

サクッッッ!!
(うぉ! 何! 前髪ってこんなに切る時柔らかいんだ! 前髪もっと切ってみたい。けど、もう前髪ほとんど無いし。ってかすごい髪型になってるな〜。
とりあえず考えてる場合じょないな、トドメ!)

ジョキジョキッ!
ジョキッ!

チョキチョキ!

チョキチョキチョキッ!

「さっぱりして、こっちの方が良いんじゃないかい!」

女は倒れた。

「やったわね。
しかし、対戦中に何変な事考えてたの?女性の髪の毛を断髪するのに目覚めたの?ってそんなに切るの気持ち良い?」

「ちょ! 愛子、また心を読んだ・・・」
「あぁ、よんだわ!(キッパリ)
もしかして私の髪の毛も切ってみたい?」

(愛子の髪の毛!?ん〜、よ〜くみると長い黒髪でサラサラヘア、言う事の無い素晴らしい髪質! 切ってみたい。
あ。)

「あ。じゃないわよ! ねぇ剃君、その、男の人って、女性の髪の毛を切るのに興奮するの? 私、その、あまり経験が無くて。」

「どうだろうね?俺も今の今までそんな事思った事無かったから、分からないけど、守を助けたら直接本人に聞いてみたら?」

「そうね、ごめんなさい。変な事いってしまって。断髪フェチの剃君。」

「おい! その呼び名はやめてくれ!」
「じゃー違うの?」
(違くないけど・・・)
「やっぱり。いいわ。もし無事守を助けてくれたら、私の髪の毛を少し切らせてあげるわ」
「マジか!」
っと口にした瞬間に口を手でふさいだ。

「やっぱりキモいからやめようかしら」

・・・。

続く。


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