断髪フェチ語 第一章 (10) 妄想世界

zorba2442

守は道具屋についた。

「おやっさん、良い物揃ってる?」

「おぉ〜、ダンナじゃねーすか!
今日も刈りは順調ですかい!?」

「もっちろん!
今日は360cmあるからね、高く買い取ってよ!」

守は道具袋から髪束を出し、道具屋に手渡した。

「ほぉ、どれどれ。
これは・・・。
良い香り! 手触り!
やるなダンナ! どれも上物じゃねーすか!」

「だろ! しかも久々にツインテールまで刈ったからね!
今日はついてるよ!」

「早速査定しますんで、道具でも見てちょっと待っててくだせい」

「あいよー」

守は道具を品定めしはじめた。

「おお、ダブルハサミ安くなったなー!
ダブルハサミなら、刃が四枚ついているから、一切りで2hitいけるから刈りが楽になるなー。
最安値は320ジョリーか! いいかも!
それとー、ケープも少し買っておこうかな。
あとはー・・・。」

「ダンナ〜! 待たせやした。
これ全部で1640ジョリーってところですぜ!」

「おぉ! いいじゃんいいじゃん!
じゃー、それでお願い!」

「まいどっ!」

「じゃー、あとね、ダブルハサミなんか買おうかと思ってんだけど、これとかどうよ?」

「お、お目が高いね〜ダンナ!
これは入ったばかりの新品なんですけど、かなり良品ですぜ! 切れ味、耐久度、切りやすさは言うことなし!」

「じゃー、それ貰おうかな〜」

「まいど!」

守はダブルハサミを装備した。
ジャキジャキッ!!

「おぉ、いい音してるねー!
試し切りしたいなー」

「ダンナ、試し切りなら奴隷のセミロングが居ますんで、待っててくださいね」

道具屋は奴隷のセミロングを呼んだ。
「おい、セミロング! こっちへこい!」

「はい、御主人様
いかがなされましたか?」

「ダンナの試し切りの為に、髪の毛差し出してやれ」

「はい、御主人様。
今日は洗髪して乾かしたところですので、直ぐにでもお切り頂けます」

「ダンナっ!
どうですか?
セミロング切って行かれますか?
一切り50ジョリーで、奴隷ごと買取だと500ジョリーってところでどうでしょ?」

「なんだよ、金取るのかよ!?」

「へへへっ
こっちも商売なんでね、すいやせん」

「どーっすっかなー、一切りするぐらいだったら奴隷買っちゃおうかな」

「おおー! さっすがだんな!」

「でも、その奴隷どうなんだ?
きちんと言う事聞くか?
命令に背いたり、悪さしねーだろうなー?」

「それは問題ありません、
元々地球と言う星から転生させた女でして、地球では愛子って名前で、特に傷も無く、前科も無く、優秀な奴隷ですぜ」

「ほぉ、名前付きの奴隷か。
信用は出来そうだな」

「宜しくお願いします。守様」

「なんだよ、そう言われちゃ〜な〜」
(なんか懐かしい感じがするが、奴隷に知り合いは居ないし、勘違いかな)

「どうしやす?ダンナ!」

「じゃ~、頂こうかな
宜しくね、愛子!」

「宜しくお願いします。守様」

守は頭痛がした。
「痛いっ!!!」
(なんなんだこの頭痛は!? まぁ治まったからいいか)

「体調もあまりよくないし、帰ろうかな」

「まいどでやす、ダンナ!」
守達は道具屋を後にした。

「売れてよかったわ。
あの奴隷、時々変な事言い出すから気持ち悪いんだよな・・・」

「愛子さんは、地球ではどんな生活をしてたんだ?」

「はい、地球での事は全く覚えてないんです。転送時に記憶は消えてしまいました」

「そうなんだ。地球ねー、一度でいいから行ってみたいもんだな。
さて、とりあえず帰るかな」

「はい、御主人様」

「ただいま~」

「お帰りなさい、あなた。
あら、お隣の方は?」

「あぁ、奴隷だ。
しかも名前付きの奴隷で愛子って言うらしい。
新しいハサミ買ったから試し切り用にね」

「そうでしたか」
(懐かしい感じがするけど、気のせいかしら)

「わーい、愛子さん! 宜しくお願いしますなの!ゆいなの!」

「宜しくお願いします。
奥様。ゆい様」

「おいおい、ゆい。
奴隷だぞ、あまり仲良くすると・・・」

「はいですのパパっ」

「さてと、じゃー試し切りするから、ゆいはもう寝なさい!」

「嫌ですのー、ゆいもみるの!」

「えー!?刈りする所を見るのか?ゆいは女の子だろ、女の子は刈りはしないものなんだよ」

「いいのいいのっ、みたいの!」

「分かったよ。
ついてきな、ゆい。
愛子もこっちへ」

守はダブルハサミをジョキジョキと素振りさせながらハサミが閉じるスピード、持ちやすさを確認している。

「うーん、やっぱり言う事なさそうだな。
さて、カットするかな。
手荒な真似をするが、耐えてくれ愛子!」

「はい、御主人様」

サッサッサッ!!!

守はステップを踏み、断髪の構え。
ハサミを持った右手を真っ直ぐと愛子に向かって放ち、まるで剣道のツキの様な形で一気に貫く。

ジョキッッ!!!

ッッッジョキッ!!!!!

いつもの断髪音の後に続き少し遅れて更に断髪音が辺りに響きわたる。

パサァァァ~ッッ

パサッッ
愛子の左の髪の毛が歪な形に切り取られた。
「切れ味抜群だな!」

「パパ~すごいの~。
ゆいもやりたいー!」

「だーめだ、ゆいは女の子でしょ。刈りは男の仕事だからやらせるわけにはいかない!」

「ケチ〜っ!!!!
ベ〜っだ!」

「やれやれ」

「あなた〜、ちょっと手伝ってくれるー?」

「何だ優子?」

守は優子の元へ歩いていった。

「ゆいだってやれば出来るもん!」
ゆいはダブルハサミを握り、愛子の方へ向かった。

「愛子さん、カットしてもいいですか?」

「はい、ゆい様、どうぞお好きな様にカットしてください」

「じゃー、行きますの!!!!!
でりゃぁぁーーーーーー!!!」

ゆいは守の真似をしながら愛子に向かって行くき、ハサミを大胆に閉じる。

ジョキジョキッッンン!!!!

パサァーッッ!!!

「できたのっ!!!」

愛子の前髪ががっつり切り取られおでこが丸見えになった。

「あわわわわわわぁぁぁ〜っ」

守が帰ってきて、愛子の変わり果てた髪型を見た。
「ゆい!!!!
何やってるんだ!!!
愛子の前髪短か過ぎるだろこれ!
どうすんだよ! まだ前髪切りの練習してないのに!」

「ぱ、ぱぱぁ〜、ごめんなさい>_<
ぱぱみたいに刈りしてみたかったのぉ〜うぅぅぅ〜
ごめんなさい>_<ゆ、ゆいの髪の毛で練習していいのっ」

「優子ー!
ハエール持ってきてくれ!」

「あ、はい、ここにありますよ~」

「ありがとう!
まぁ、ゆい、やってしまった事は仕方ないんで、次からきちんとぱぱに言うんだよ」

「は〜い>_<」

シュューーーーーッッッ!!!!
守は愛子にハエールを吹き付けた。

「これで一週間あれば元通りなるだろ」

一方その頃現実世界では。

「優子の母ですけど、優子そちらにお邪魔してないかしら?昨日から帰ってきてないのよ」

「いえ、うちへは来てません。
すみませんお母さん、お役にたてず。
私の方でも探してみます」

「あらそうー、分かったわ。
何か分かったら連絡頂戴ね」

「はい、、、、」

「優子、何処で何やってるんだろう。
守も昨日から連絡取れないし、二人は一緒?なにか事件にでも巻き込まれて無ければいいけど。
とりあえず学校来てるかもしれないし、学校のしたくしなくちゃ」

愛子は学校へ向かった。

「はい、それじゃー、出席とります。
刈谷!刈谷来てないのか!?
梅原!なんだ、梅原も来てないのか!」

「先生、優子と守、連絡も来てないですか?」

「あぁ、来てないぞ。
あいつら揃ってサボりか!?」

一時間目が終了し、休み時間。
剃が、近づいてきた。

「なぁ、愛子!!
ちょっと気になる事があるんだけど、いいか!?」

「あ、うん」

「守と優子の事だけど、この間、守をネットカフェで見かけたんだよ」

「うん、それが何か関係あるの?」

「それがさ、守がやってるXWorldってゲーム、優子もやってるみたいなんだよ」

「そうなんだ。別に不思議な事は無いと思うけど?」

「まぁ、普通のネットゲームならな。だけどXWorldってゲームは、今迄で何千人もの人が行方不明、正体不明の昏睡状態になったり、中にはゲーム中に死んだ人もいるとか」

「え!?ゲームで!?
それって都市伝説か何かじゃないの?」

「ならいいんだが、なんか嫌な予感がするんだよな」

「・・・」

「実はこの間、守を追っかけていった時にXWorldのアカウントを作ったんだけど、今日放課後Xcafeにいって、XWorldの中で探してみないか?」

「・・・。
可能性があるなら・・・。
私もいきます!」

「あぁ、放課後、行くか!」

切流が二人の話に耳を傾けている。
(守のやつ、XWorldから戻って来れてない?まさか)

そして放課後。

「そんじゃー、愛子、Xcafeにいくぞ!」

「はい、分かりました。
何か必要な物と」

「いや、特にない。
そのままで大丈夫だ。
アカウント作ったりで時間がかかるから遅くなるって家に連絡しておけよ!」

「はい、わかりました。
それでは行きましょう!」

剃と愛子はXcafeへ入り、席へ着いた。

「愛子、とりあえずキャラ作るんだけどー」

「私はー、ネコがいい!」

「???
あれ、なんで知ってるの?」

「休み時間の合間でネットで調べたの。
剃君が言ってた事、あたってるかも知れないわね。
禁断魔法って言うのが使えれば、昏睡状態におとしいれたり出来ても不思議じゃないわね」

「お、おお、そうだろ!俺の感は鋭いんだ!」
(流石学年トップの成績だな。飲み込みが早い)

「これをこうして、こうすれば、、、
じゃー、行きますよ!剃君!!」

「ああ!いくぜ!」

エックス!!スターーート!!!!

剃と愛子がXWorldにログインした。

「こ、これ。
、、、すごい!!!!!
なんなの?こんなものがあるなんて!」

「あぁ、これがXWorldって世界だ!」

「とりあえず守達を探しましょう!守達とフレンド登録してる?剃君!」

「してるよ。まぁ、守には俺って事は伝えてないけどね」

「そう、とりあえずサーチして!」

「あいよー!サーチ、サーチっと。
お、ビンゴ!!!
守いる!!!!!
ん!ここは、ザナルトーン本部!?こんなとこで何やってるんだ?
まぁいい、連絡してみるか!」

「やったぁ!!
連絡待ちましょう!」

「待つまで愛子のレベル上げておくか。最悪連絡つかなかったらザナルトーン本部行く事になるからな」

「はい、そうしましょう、私は剣士にしたので、回復ないけど、剃君は回復できる?」

「あぁ、少しなら!」

「じゃー、大丈夫。だけど休憩しながらやりましょう」

「お、おう」

「でりゃーー!!」
バッタバッタと敵をなぎ倒し、汗が滴り落ちてる愛子の姿がそこにあった。

「つぎぃーー!!」

「おいおい、愛子のやつ激しいな」

「てぃーーーー!!」

「うぉりゃーーー!!」

「うりゃぁーーーー!!」

「てか、キャラ変わっとるがな、、、」

「まだ守からは連絡ないの!?」

「うん、残念ながらないな。
ザナルトーン本部に向かうか?」

「そうするしかなさそうね。
そこへは私達のレベルで行けるの?」

「正直厳しいけど、行くしかない」

「無理しても仕方がないし、地道に確実に行きましょう」

「わかった」

愛子と剃はレベル上げを続けた。

(しかし守のやつ優子と何やってるんだ一体。。愛子が居ながら、、、羨ましいやつだ、、)

(守、なんで私に黙って優子と!?優子もXWorldの事は言ってくれなかったし。。帰ってきたらお仕置きよ!)

「あらあら、旅のお二方、こんな所でレベル上げですかぁ?ですか?」

「だれ!?」

「これはこれは失礼しましたぁ。しました。私めは禁断案内人のマゴというものでございますぁ。ます」

「禁断案内人!?」

「おほほほほほほほ、お二方は反応がよろしいですねぇ。ですね!
そう、私は禁断魔法が必要な方に必要なモノをお届けする為にXWorldをやっている一般プレイヤーですぅ。です。」

「なんでまたそんな事を!?」

「おほほほほ、理由は一つ、この世界で失われた人々を救い出すためです。です。
失われた人々とは、現実世界で昏睡状態に陥ってしまっているプレイヤーの事。
その一人に私の友人もいます。います。
私とあなた方は同じ境遇というところです。です」

「なるほど、わかったわ。
でも一つだけ教えてくれる?何故私達が人を探してるってわかったの?」

「こう言う事でございます」

マインド!!!!!
マゴは愛子にマインドをかけた。

(愛子さん、守さんはきっと無事だとおもいますよ。ますよ)

「え、どう言う事、あなたの考えてる事がわかる!?」

「そう、私も能力者でございます。ます。この能力で、同じ境遇の方を探していたら偶然あなた方にたどり着いたという事でございます。ます。
しかしながら、私には能力があっても力や仲間がございません。この能力を引き継いでもらい、あなた方にこのXWorldを救っていただきたいのです」

「そんな大それた事。。。
私達には今直面している守を救うという目的しか頭にはないですけど、自分の目の届く範囲で救って行きたいと思います」

「ありがとう。ございます。
やはりあなた方にして良かった。
是非、救ってください。守さんを!この世界を!」

マゴが愛子に能力を託した。
愛子は、禁断魔法マインドを取得した。

「剃さん、貴方にはリモートを宅します。
リモートは、自身の影の分身を遠隔操作せる事により、対象に攻撃したりする事が出来ます。ます。」

剃は、禁断魔法リモートを取得した。

「それでは幸運を祈ってます」
マゴはその場から消えた。

「とりあえず今日はもう遅いから、明日また続きをしようか」

「そ、そうね」

二人はログアウトした。

続く。
  • 断髪フェチ語 第一章(11) 残神屋の守



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